倉庫のピッキングはきつい?間違えやすい4つの品物と、新人がつまずく「数え方」
間違えたらどうしようと思うと、体より気持ちのほうが疲れる。
こんなお悩みに答えていきます。
本記事の内容
- ピッキングのきつさは「重さ」と「気の張り方」
- 間違えやすい4つの品物
- 新人がつまずくのは「数え方」
- 暑さ・寒さへの備え
- 続けられないと思ったら
- よくある質問
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、物流業で10年働き、32歳で建設業へ移りました。
倉庫では作業員としてピッキングをし、主任になってからは新しく入った人に教える立場でもありました。
仕事の中身の数字は、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」で確かめました。
先に結論を書きます。
ピッキングのきつさは、重さだけではありません。「数や品番を間違えないように、気を張り続けること」も、同じくらいきついところです。
私の経験では、間違えやすい品物には共通点がありました。新人がつまずくところも似ていました。先に知っておけば、気の張り方にメリハリがつけられます。
それでは、見ていきましょう。
ピッキングのきつさは「重さ」と「気の張り方」
ピッキングは、注文の品物を棚から集める作業です。
きつさには、大きく2つあります。
- 重い品物を持ち続ける、体のきつさ
- 数や品番を間違えないように気を張り続ける、気持ちのきつさ
重さのきつさ
私が倉庫でいちばんきつかったのは、重量物のピッキングでした。体の負担の話と、辞めたいと思ったときの考え方は、こちらにまとめています。
気の張り方のきつさ
重さのほかに大変だったのが、数や品番を間違えないように、ずっと気を張っていることでした。
これは、倉庫の仕事の中心にある作業です。
job tagの「倉庫作業員」では、「入出庫の際に、品物の品目や数量を伝票と照らし合わせて確認する」作業をしている人が81.3%でした。
※job tagで、その仕事をしている人に聞いたアンケートの割合です。
倉庫作業員に求められる力としては、責任感・注意力・記憶力・空間把握の力が挙げられています。
体力だけの仕事ではない、ということです。
間違えやすい4つの品物
私が特に気を張ったのは、次の4つの品物でした。
| 間違えやすい品物 | 起きやすい間違い | 気をつけるところ |
|---|---|---|
| 見た目が似ている(色違い・サイズ違い) | 隣の色やサイズを取る | 見た目だけで決めず、品番まで見る |
| 品番が1文字だけ違う | 似た品番を取る | 品番を最後の1文字まで読む |
| ケースで取るか、バラで取るかが分かれる | ケースとバラを取り違える | 指示に書いてある「ケースかバラか」を見る |
| 賞味期限・日付がある | 新しい物を先に出してしまう | 日付を見て、古い物から出す |
似た品物を取り違えると、在庫の数もずれます。在庫が合わなくなる原因と、私がやっていた対策は、在庫管理の仕事の記事で紹介しています。
job tagの仕事の説明でも、倉庫の管理として「商品日付管理」や「入庫順管理」が挙げられています。
日付のある品物は、古い物から先に出すのが基本です。
新人がつまずくのは「数え方」
ケースとバラ、入り数の勘違い
主任のとき、新しく入った人がピッキングでつまずいていたのは、数え方の間違いでした。
多かったのは、この2つです。
- ケースで取るところを、バラで取る(またはその逆)
- 1箱に何個入っているか(入り数)を勘違いする
ケースは箱ごとの数え方、バラは箱から出した1個ずつの数え方です。入り数は、1箱に何個入っているかのことです。
たとえば「3ケース」と「3個」では、取る量がまったく違います。
私のいた倉庫では、品物によって数え方が違いました。数え方を資料で共有して教えていた話は、職務経歴書の書き方の記事に書いています。
最初は、私も覚えるのに苦労した
最初から全部を覚えられなくても、大丈夫です。
つまずいたら、指示に書いてある「ケースかバラか」と、品物の箱に書いてある入り数を、取る前に1回見る。これを習慣にすると、数え方の間違いを減らしやすくなります。
棚卸の日の流れと、数え間違いを減らすためにやっていたことは、倉庫の棚卸の記事にまとめています。
暑さ・寒さへの備え
もう1つ大変だったのが、暑さと寒さです。
- 夏の倉庫の中は暑い
- 冬の倉庫の中は寒い
- 冷蔵・冷凍の場所に入ることがある
job tagの「倉庫作業員」では、冷蔵倉庫などでは温度の管理が大事だと説明されています。「品質が劣化することのないように、温度や湿度などの保管条件の管理をする」作業をしている人は75.0%でした。
品物にとってちょうどいい温度が、働く人にとってちょうどいいとは限りません。
求人を見るときは、冷蔵・冷凍の場所に入る仕事かどうか、防寒着を貸してもらえるか、夏の暑さ対策はどうなっているかを、面接や見学で聞いておくと安心です。
夏の暑さで辞めたいと思ったときに確かめることと、主任として私がやっていた暑さ対策は、倉庫の夏の暑さの記事にまとめています。
続けられないと思ったら
気を張るのに疲れたとき、すぐに辞めなくても、できることはあります。
- 間違えやすい品物だけ、二重に確かめる(全部に同じ力を入れない)
- 「ケースかバラか」と入り数を見る順番を決めて、毎回同じ順で見る
- 体がつらいなら、重量物の少ない倉庫や、別の担当を相談する
それでも続けられないと思ったら、倉庫の外に目を向ける方法もあります。
倉庫の経験は、職務経歴書の書き方しだいで伝わります。
工場の敷地の中の倉庫で働いた私の経験から、工場と倉庫の違いをまとめた記事もあります。
工場の求人を探すなら、工場・製造業の求人を扱うサービスも見てみてください。派遣・正社員・契約社員の求人が混ざっているので、応募する前に雇用の形を必ず確かめてください。
よくある質問
Q. ハンディ(読み取り機)があれば、間違いはなくなりますか?
A. 私の倉庫では、紙のリストとハンディの両方を使っていました。道具があっても、品物を手に取るのは人です。ケースかバラかや日付は、自分の目でも確かめるようにしてください。ハンディと在庫の管理については、こちらに書いています。
Q. 覚えることが多すぎて、自分には向いていない気がします。
A. 私も最初は、商品の数え方・形・大きさを覚えるのに苦労しました。まずは、この記事の「間違えやすい4つの品物」だけ気を張るようにしてみてください。
Q. フォークリフトの資格は、ピッキングでも役に立ちますか?
A. 棚の高い所の品物を下ろすときなどに、フォークリフトを使う倉庫もあります。リーチ式とカウンター式の違いは、こちらにまとめています。
まとめ:間違えやすい所だけ、気を張る
今回は、倉庫のピッキングのきつさと、間違えないための考え方をまとめました。
要点は、下記のとおりです。
- きつさは重さと、間違えないように気を張り続けることの2つ
- 倉庫作業員の81.3%が、品目や数を伝票と照らし合わせる作業をしていると答えている(job tag)
- 間違えやすいのは、似た見た目・1文字違いの品番・ケースかバラか・日付のある品物
- 新人がつまずくのは数え方。取る前に、「ケースかバラか」と入り数を1回見る
- 暑さ・寒さは、求人の段階で冷蔵・冷凍の有無と対策を聞いておく
最初は誰でも覚えるのに苦労します。全部に同じ力を入れず、間違えやすい所だけ気を張ることから始めてみてください。
倉庫にこだわらずに探すなら、工場の求人も並べて見ておくと、比べやすくなります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
同じ現場で働いてきた人間として、役に立ちそうなことをこれからも書いていきます。
この記事の出典
- 厚生労働省 job tag「倉庫作業員」(仕事の説明・タスクの実施率・就業するには/2026年9月25日確認)

