倉庫の棚卸はきつい?5名で1日かけて数えていた元主任が教える、当日の流れと数え間違いを防ぐコツ
1日中数えるって聞いたけど、何をするんだろう…。
こんなお悩みに答えていきます。
本記事の内容
- 棚卸は、在庫を実際に数えて、記録と合わせる作業
- 私の倉庫の棚卸の流れ(前の日の準備から、当日まで)
- きつかったのは「探し直し」と「時間の長さ」
- 数え間違いを減らすためにやっていたこと
- 棚卸がある職場か、求人と面接で確かめること
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、物流業で10年働き、32歳で建設業へ移りました。
倉庫では作業員から主任になり、主任のときは、自分を含めた5名で棚卸をしていました。
先に結論を書きます。
私が棚卸できつかったのは、「数が合わないときの探し直し」と「時間の長さ」の2つです。 私の倉庫では、出荷を止めて1日かけて数え、終わらなければ残業していました。数え間違いを減らすために、数えた所には紙とペンで印を付けていました。
それでは、見ていきましょう。
棚卸とは?倉庫の在庫を数えて、記録と合わせる作業
棚卸(たなおろし)は、倉庫にある在庫を実際に数えて、帳簿やシステムの数と合っているか確かめる作業です。
会社は、年度の終わりに残っている在庫の金額を出す必要があります。中小機構のJ-Net21でも、年度の終わりの在庫(期末棚卸高)の金額を差し引いて、売上原価を出すと説明されています。
job tagの「倉庫作業員」でも、倉庫で管理することの1つに「在庫管理」が挙げられています。仕事の一覧には「入出庫の内容を伝票やコンピュータで記録し、在庫管理をする」があり、実施率は72.9%です。
私の倉庫は、月1回。月末や月初の決まった日
どのくらいの間隔で棚卸をするかは、会社によって違います。
私の倉庫では、月1回、月末や月初の決まった日に棚卸をしていました。月1回の棚卸で数える単位をそろえていた話は、職務経歴書の書き方の記事にまとめています。
棚卸の1日の流れ(私の倉庫の場合)
私の倉庫の棚卸は、次の順番で進めていました。
- ① 前の日までに、棚と通路を片付けて、品物の置き場所をそろえる
- ② 当日は、出荷を止める
- ③ 5名で、品物の種類ごとに分かれて数える
- ④ 数が合わない所を、探し直す
- ⑤ 記録を直す
前の日までに:棚と通路を片付けて、置き場所をそろえる
棚卸の前の日までに、棚や通路を片付けて、品物の置き場所をそろえていました。
同じ品物が何か所にも分かれて置かれていると、数え漏れが出やすくなります。数える前に置き場所をそろえておくと、当日に探し回らずにすみます。
当日:出荷を止めて、5名で数える
棚卸の日は、ふだんの出荷を止めていました。数えている間に品物が出ていくと、数えた数と記録が合わなくなるからです。
数えるのは、主任の私を含めた5名です。棚卸の日だけ入る応援やアルバイトはいませんでした。
分担は品物の種類ごとに分け、2人1組で数えていました。数えるときは、ハンディ(品物のバーコードを読み取る端末)と紙のリストの両方を使っていました。
きつかったのは「探し直し」と「時間の長さ」
棚卸で私がきつかったのは、次の2つです。
数が合わないと、探し直しになる
いちばん大変だったのは、数えた数と記録が合わないときの探し直しです。
合わない原因で多かったのは、次の2つでした。
- 入荷や出荷のときの、入力のし忘れ
- 似た品物の取り違い
入力をし忘れると、品物は動いているのに、システムの数は変わりません。棚卸で数えたときに、はじめてずれが見つかります。
似た品物の取り違いと、それを減らすためにやっていたことは、在庫管理の仕事の記事にまとめています。
1日がかり。終わらなければ残業
もう1つは、時間の長さです。
棚卸は1日がかりでした。その日のうちに終わらなければ、残業して終わらせていました。
数が合わない所が多いほど、探し直しに時間がかかり、終わる時間も遅くなります。
数え間違いを減らすためにやっていたこと
数え間違いを減らすために、私の倉庫では数えた所に、紙とペンで印を付けていました。
印があると、どこまで数え終わったかが一目で分かります。同じ所を2回数えたり、数え忘れたりするのを防げます。
もう1つ気をつけたいのが、数える単位です。箱ごとに数える「ケース」と、1個ずつ数える「バラ」を取り違えると、数が大きくずれます。ケース・バラ・入り数(1箱に何個入っているか)の違いは、ピッキングの記事で説明しています。
棚卸がある職場か、求人と面接で確かめること
棚卸のやり方は、倉庫によって違います。応募する前に、次のことを求人票や面接で確かめておくと安心です。
- 棚卸はどのくらいの間隔か(毎月か、年に何回か)
- 何曜日・何日にやるか(休みの日に出ることがあるか)
- 棚卸の日に残業があるか
- 棚卸の日は、出荷を止めるか
倉庫の面接で聞かれることと、こちらから聞いておきたいことは、倉庫の面接の記事にまとめています。
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よくある質問
Q. 棚卸の日だけのアルバイトは、きついですか?
A. 私の倉庫には、棚卸の日だけ入る人はいませんでした。そのため、ここでは応募する前に確かめておきたいことを書きます。作業する時間と場所、立ったまま数える時間がどのくらいか、残業があるかを、求人で確かめてください。
Q. 棚卸は、どのくらいの間隔でやるものですか?
A. 会社によって違います。私の倉庫では月1回でした。年度の終わりには、残っている在庫の金額を出す必要があるので、少なくともその時期には在庫を数えることになります。
まとめ:棚卸できついのは、数が合わないときの探し直し
要点は、下記のとおりです。
- 棚卸は、在庫を実際に数えて、記録と合わせる作業
- 私の倉庫は月1回。出荷を止めて、5名で1日かけて数えていた
- 前の日までに、棚と通路を片付けて、置き場所をそろえていた
- きつかったのは、数が合わないときの探し直しと、時間の長さ(終わらなければ残業)
- 数え間違いを減らすために、数えた所に紙とペンで印を付けていた
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
同じ現場で働いてきた人間として、役に立ちそうなことをこれからも書いていきます。
この記事の出典
- job tag「倉庫作業員」(どんな仕事?・タスク「入出庫の内容を記録し、在庫管理をする」実施率72.9%/2026年10月12日確認)
- 中小機構 J-Net21「いまある在庫の金額は、どうやって計算すればよいでしょうか?」(期末棚卸高と売上原価/2026年10月12日確認)

