大型免許を活かせる仕事の種類と年収|稼げる分、労働時間も長い
でも実際、年収ってどれくらい上がるんだろう。
求人はたくさんあるけど、なぜこんなに人が足りないのかも気になる。
こんなお悩みを解決していきます。
本記事の内容
この記事でお伝えする内容は、下記のとおりです。
- 大型免許で就ける仕事は何がある?
- 年収と労働時間を倉庫作業と比べる
- 2024年問題で働き方はどう変わったか
- 大型免許を活かす前に確認したい3つのこと
いい面と、そうでない面を同じ量で書きます。
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、物流業で10年働き、32歳で建設業へ転職しました。
大型免許は2018年ごろに取得し、倉庫作業、ドライバー、管理、営業を経験しています。
年収と労働時間の数字は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)で確認しました。
数字には確認日を付けているので、あとから見直すこともできます。
求人サイトを見ると年収の高い募集が並んでいて、期待と不安が同時に来ますよね。
先に結論を書きます。
公的データでは、トラックドライバーの平均年収は倉庫作業員より高い水準です。私自身も、倉庫勤務のころより収入は大幅に増えました。
そのうえで私は、その仕事を辞めました。理由は時間です。
ただ、増えたのが収入だけではなかったので、そこまで含めて書きますね。
それでは、さっそく見ていきましょう。
大型免許で就ける仕事は何がある?
大型免許を軸にした選択肢は、下記のとおりです。
- 中心はトラックドライバー
- 同じトラックでも、長距離と地場で生活が変わる
- けん引免許を足すとトレーラー
- 危険物などを足すと運べる荷物が広がる
- 建設や産業廃棄物の現場でも使う
- バスは大型免許だけでは運転できない
- 仕事ごとの数字を並べる
1つずつ解説していきますね。
中心はトラックドライバー
結論、大型免許を最も直接的に活かせるのはトラックドライバーです。
なぜなら、車両の重量に応じて必要な免許が決まっており、大型トラックには大型自動車運転免許が必要になるからです。
job tagでは、トラックドライバーの仕事を、貨物自動車を運転して貨物を輸送する仕事と説明しています。
小型トラックはコンビニ配送など、大型トラックは長距離輸送などと、用途で使い分けられます。
小型トラックで決まったお店をまわるコンビニ配送が自分に合うかは、コンビニ配送の記事で確かめられます。
同じ「ドライバー」でも、扱う荷物と走る距離で生活はまったく変わります。
求人票の職種名だけで判断しないでください。
トラックドライバーに自分が向いているかどうかは、実際に乗っていた私の答えをこちらにまとめています。
同じトラックでも、長距離と地場で生活が変わる
結論、同じ大型トラックでも、走る距離で一日の組み立てが変わります。
job tagでは、大型トラックは都市間などの長距離や、大量の輸送に使われると説明されています。
一方で、近い範囲を回る「地場(じば)」の配送もあります。
私が乗っていたのは、地場の雑貨便でした。雑貨便は、日用品など、さまざまな荷物をまとめて運ぶ便のことです。
それでも当時の勤務は1日15〜18時間ほどで、夜勤もありました。
長距離ではないから時間が短い、とは限らないというのが私の場合です。
求人票では、「長距離か地場か」だけでなく、一日の拘束時間まで確認してください。
夜勤があるかどうかも、あわせて確かめてください。夜勤の眠気との付き合い方は、夜勤ドライバーだった私が眠気で学んだことにまとめています。
決まった配送先をまわるルート配送が気になる人は、ルート配送がきついと言われる理由と、求人で確かめることもあわせてどうぞ。
けん引免許を足すとトレーラー
大型免許に別の免許を足すと、選べる仕事が変わります。
なぜなら、トレーラーを運転するには、大型免許に加えてけん引免許が必要になるからです(厚生労働省 job tag「トレーラートラックドライバー」より)。
「大型免許を取ったら次に何を足すか」を考えるとき、最初の候補になります。
ただし、次章のとおり年収の水準は大型トラックと同じ区分で示されています。
免許を増やせば収入が上がる、と単純には考えないでください。
けん引免許そのものの条件と費用は、けん引免許の取り方と費用にまとめています。
危険物などを足すと運べる荷物が広がる
意外かもしれませんが、免許より資格のほうが選択肢を広げる場合があります。
なぜなら、運ぶ荷物の種類によって、別の資格が求められるからです。
job tagでは、関連する資格として下記が挙げられています。
- けん引免許(トレーラーを運転する場合)
- 危険物取扱者(危険物を輸送する場合)
- 高圧ガス移動監視者(高圧ガスを輸送する場合)(厚生労働省 job tag「トラックドライバー」より)
たとえばタンクローリー乗務員では、危険物取扱者や高圧ガス移動監視者が関連資格に挙がっています。
扱える荷物が増えると、応募できる求人の幅が変わります。
まずは気になる求人の応募条件を見て、足りない資格が何かを1つ書き出してみてください。
建設や産業廃棄物の現場でも使う
意外かもしれませんが、大型免許を使う仕事は運送会社の中だけではありません。
job tagでは、ダンプカー運転手の仕事を、ダンプカーで砂利や土砂を建設現場に運んだり、資材を工場へ運んだりする仕事と説明しています。関連資格の最初に挙がっているのが大型自動車免許です。
また、建設現場や工場から出る廃棄物を集めて処分場へ運ぶ産業廃棄物収集運搬作業員でも、大型自動車免許が関連資格に挙がっています。収集の作業と運転の両方をする場合が多い仕事です。
なお、生コンクリートを運ぶミキサー車も、job tagでは「特殊なトラック」の例として挙げられています。
「ドライバー」という職種名で探すと、こうした仕事は見落としやすいです。
バスは大型免許だけでは運転できない
ここは勘違いしやすいところです。
結論、お客さんを乗せる路線バスは、大型免許(第一種)だけでは運転できません。
なぜなら、道路交通法では、お客さんを運ぶ事業でバスなどを運転するには「第二種免許」が必要と決められているからです。大型のバスなら、大型第二種免許です。
job tagでも、路線バス運転士の関連資格は「大型自動車第二種免許」になっています。
バスの運転手を考えるなら、大型免許のあとにもう1つ免許が要る、と覚えておいてください。
仕事ごとの数字を並べる
ここまでの仕事を、同じ公的データで並べます。
※スマホでは横にスクロールできます。
| 職業 | 年収 | 月の労働時間(残業を除く) | 有効求人倍率 |
|---|---|---|---|
| トラックドライバー | 507.2万円 | 175時間 | 2.94 |
| トレーラートラックドライバー | 507.2万円 | 175時間 | 3.28 |
| ダンプカー運転手 | 507.2万円 | 175時間 | 4.05 |
| タンクローリー乗務員 | 507.2万円 | 175時間 | 6.45 |
| 産業廃棄物収集運搬作業員 | 398.6万円 | 164時間 | 5.25 |
| 路線バス運転士(大型第二種が必要) | 453.1万円 | 168時間 | 7.17 |
※厚生労働省 job tag「トラックドライバー」「トレーラートラックドライバー」「ダンプカー運転手」「タンクローリー乗務員」「産業廃棄物収集運搬作業員」「路線バス運転士」をもとに作成(年収と、残業を含まない月の労働時間は令和7年賃金構造基本統計調査を加工した全国の数値、有効求人倍率は令和7年度・全国)
※この数値は、job tagが職業分類ごとにまとめた集計です。その職業だけを取り出した数値とは限りません。
※有効求人倍率は、job tagに掲載されたハローワークの求人統計で、民間の求人サイトの募集は含みません。採用されやすさを保証する数字でもありません。
見てほしいのは、トラック・トレーラー・ダンプ・タンクローリーの年収と労働時間が、まったく同じ数字になっている点です。
これは、同じ区分の統計がまとめて使われているためです。つまり、この表では仕事ごとの給料の差は分かりません。
違いが出ているのは、有効求人倍率のほうです。
給料の違いは、次の章の倉庫作業との比較と、実際の求人票で確かめてください。
年収と労働時間を倉庫作業と比べる
ここがこの記事で一番大事な部分です。
同じ公的データで、倉庫作業とドライバーを並べます。
※スマホでは横にスクロールできます。
| 職業 | 年収 | 月の労働時間(残業を除く) |
|---|---|---|
| 倉庫作業員 | 406.5万円 | 163時間 |
| トラックドライバー | 507.2万円 | 175時間 |
| トレーラートラックドライバー | 507.2万円 | 175時間 |
※厚生労働省 job tag「倉庫作業員」「トラックドライバー」「トレーラートラックドライバー」をもとに作成(年収と、残業を含まない月の労働時間はいずれも令和7年賃金構造基本統計調査を加工した全国の数値)
※この数値は、job tagが職業分類ごとにまとめた集計です。
※その職業だけを取り出した数値とは限らず、近い内容の仕事がまとめて含まれている場合があります。
※会社ごとの金額ではなく、全国の目安として見てください。
この表から読み取れることを、3つに分けます。
- 年収は約100万円の差がある
- その分、労働時間も長い
- 求人倍率はドライバーだけ3倍前後
順番に見ていきます。
年収は約100万円の差がある
倉庫作業員とトラックドライバーの差は、年収で100.7万円です。
これは全国の平均であり、地域や会社の規模によって変わります。
それでも、トラックドライバーの全国平均年収が倉庫作業員より高いことは、データにも表れています。
私自身の実感とも一致します。
倉庫で働いていたころと比べて、収入は大幅に増えました。
その分、労働時間も長い
一方で、残業を含まない月の労働時間でも、12時間の差があります。
163時間と175時間なので、1日8時間で換算すると、残業を除いても1か月あたり約1.5日分長い計算です。
年収の差だけを見て決めると、この12時間が見えません。
しかもこれは平均で、残業は入っていません。
私の場合、転職を決めた当時の勤務時間は1日15〜18時間ほどでした。
平均の数字は、あなたが応募する会社の実態を保証してくれません。
求人倍率はドライバーだけ3倍前後
ここでよく聞かれるのが、なぜドライバーの求人がこれほど多いのかという点です。
job tagによると、有効求人倍率は下記のとおりです。
- 倉庫作業員:0.87(令和7年度・全国)
- トラックドライバー:2.94(令和7年度・全国)
- トレーラートラックドライバー:3.28(令和7年度・全国)(厚生労働省 job tag「倉庫作業員」「トラックドライバー」「トレーラートラックドライバー」より)
有効求人倍率は、求職者1人に対して求人が何件あるかを示す数字です。
1を下回れば求職者のほうが多く、1を上回れば求人のほうが多い状態になります。
なお、ここで使う有効求人倍率は、job tagに掲載されたハローワークの求人統計データです。
民間の求人サイトの募集は含みません。
年収の表と同じく、職業分類に対応した統計である点にも注意してください。
そのうえで見てほしいのは、同じ物流の仕事なのに、倉庫作業とドライバーで数字が逆を向いている点です。
倉庫作業員は0.87で、1を下回っています。働きたい人のほうが多い状態です。
一方でドライバーは3倍前後です(トラックドライバー2.94・トレーラートラックドライバー3.28)。求人のほうが多い状態です。
ただし、これは求人と求職者の数の比であって、採用されやすさを保証する数字ではありません。
そして、ドライバーの求人がこれだけ多いのには理由もあります。
求人が多い仕事に応募するときは、「なぜ人が足りていないのか」を面接で聞いてみてください。
ここまでは全国平均の数字です。自分の地域と条件で実際にいくらなのかは、求人を見ないとわかりません。
2024年問題で働き方はどう変わったか
2024年問題という言葉は聞いたことがあると思います。
ただ、中身を正確に知っている人は多くありません。
- 年960時間の上限が適用されている
- 一般の業種に適用される保護の一部が、適用されない
- 数字はあなたの給与明細で確認する
順番に確認します。
年960時間の上限が適用されている
自動車運転の業務には、令和6年(2024年)4月から時間外労働の上限規制が適用されています。
特別条項付き36協定を締結する場合、年間の時間外労働の上限は960時間です(厚生労働省「建設業・ドライバー・医師等の時間外労働の上限規制」より)。
ここで注意したいのは、960時間が1年間の総枠だという点です。
単純に12か月で割ると月80時間ほどになりますが、「1か月あたり80時間まで」という上限が決まっているわけではありません。
月ごとにどう配分されるかは、会社や時期によって変わります。
「規制が入ったから楽になった」と考える前に、次を読んでください。
一般の業種に適用される保護の一部が、適用されない
ここが一番知られていない点です。
自動車運転の業務には、一般の業種にある規制の一部が適用されません。
具体的には、下記の2つです。
- 時間外労働が月45時間を超えることができるのは年6か月まで、という規制は適用されない
- 時間外労働と休日労働の合計を、月100時間未満・2〜6か月平均80時間以内とする規制は適用されない(厚生労働省「建設業・ドライバー・医師等の時間外労働の上限規制」より)
つまり、年間の総枠には上限があるものの、月ごとの偏りを抑える仕組みは一般の業種と同じではありません。
繁忙期に集中して働く形が、制度上は残ります。
なお、自動車運転者には別途「改善基準告示」があり、運転時間や勤務間インターバルの遵守が求められています(厚生労働省「建設業・ドライバー・医師等の時間外労働の上限規制」より)。
面接では、年間の残業時間だけでなく「一番忙しい月の実態」を聞いてください。
数字はあなたの給与明細で確認する
制度の話は、ここまでが全国共通です。
ここから先は、会社によって変わります。
残業時間が減れば、残業代を含めた手取りが下がる場合があります。
一方で、拘束時間が短くなれば、体調や家族との時間には変化が出ます。
どちらの影響が大きいかは、あなたの給与明細と就業条件を並べないと分かりません。
大型の給料のうち、残業や深夜の手当など、月によって変わる分がどのくらいあるかは、大型トラックの給料の記事にまとめています。
規制の前後で給与明細を見比べて、何がどう動いたかを数字で確認してください。
大型免許を活かす前に確認したい3つのこと
ここからは、データではなく私の経験の話です。
- 一日の拘束時間を必ず聞く
- 夜勤と体調の影響を軽く見ない
- 家族には収入より生活の話をする
収入が上がったうえで辞めた人間として、書いておきたいことです。
一日の拘束時間を必ず聞く
求人票で見るべきなのは、月給ではなく一日の拘束時間です。
なぜなら、月給が高くても、それが長い拘束時間の対価であれば、時間あたりで見ると変わらない場合があるからです。
私が転職を決めた当時、勤務時間は1日15〜18時間ほどでした。
前章の月175時間は全国の平均で、残業を含みません。
面接では「繁忙期の一日の流れ」を、時間の並びで聞いてみてください。
夜勤と体調の影響を軽く見ない
結論、体調の変化は後から効いてきます。
なぜなら、夜勤を含む生活は、疲れが取れているかどうかを本人が判断しにくいからです。
私は夜勤も担当していて、体調が崩れていくのを感じていました。
そのときは「慣れれば大丈夫」と思っていましたが、慣れませんでした。
夜勤のある求人を見るときは、月何回か、明けの休みがどうなるかまで確認してください。
家族には収入より生活の話をする
意外かもしれませんが、家族との話し合いは収入から入らないほうが進みます。
なぜなら、給与の話から始めると、生活が不安定になる心配が先に立ちやすいからです。
私が家族に相談したとき、収入の話からは入りませんでした。
伝えたのは「家族と過ごす時間が欲しい」「夜勤で体調が悪くなっている」の2つです。
生活そのものの話にしたことで、家族と同じ方向を向いて考えやすくなりました。
収入は上がったのに、私がその仕事を辞めた理由
大型免許を取ったあと、収入は倉庫勤務のころより大幅に上がりました。
数字だけ見れば、転職は成功だったと思います。
ただ、当時の勤務時間は1日15〜18時間ほどでした。
家族と過ごす時間は、ほとんど取れませんでした。
収入は上がっているのに、生活は苦しくなっていく感覚がありました。
最終的に私は、32歳で建設業の現場管理へ移りました。
決め手は収入ではなく、時間と体調です。
念のため書いておくと、これは私の一例です。
会社や担当する路線によって働き方は変わりますし、この仕事を続けて満足している人もいます。
伝えたいのは「やめておけ」ではありません。
年収の数字と同じ熱心さで、時間の数字も見てほしいということです。
物流から建設業へ移ったときのことは、こちらにまとめています。
大型免許を活かす転職のよくある質問
Q. 大型免許を取れば、年収は上がりますか?
A. 公的データでは、トラックドライバーの年収は507.2万円、倉庫作業員は406.5万円です。
全国平均としては差がありますが、地域や会社で変わるため、個別の求人で確認してください。
(厚生労働省 job tag「トラックドライバー」「倉庫作業員」より)
Q. 2024年問題で、ドライバーの働き方は楽になりましたか?
A. 特別条項付き36協定を結ぶ場合は、時間外労働に年960時間の上限が入りました。
ただし、一般の業種にある月単位の規制の一部は適用されません。
繁忙期に集中して働く形は制度上残るため、面接で「一番忙しい月の実態」を聞いてください。
(厚生労働省より)
Q. 求人が多いのは、条件が良いからですか?
A. 有効求人倍率はトラックドライバーで2.94、倉庫作業員は0.87です。同じ物流でも、ドライバーは求人のほうが多く、倉庫作業は求職者のほうが多い状態です。
ただし、これは採用されやすさを保証する数字ではありません。求人が多い理由も、条件の良さとは限りません(厚生労働省 job tag「トラックドライバー」「倉庫作業員」より)。面接で人が足りない理由を聞くことをおすすめします。
Q. けん引免許を足せば収入は上がりますか?
A. job tagの数値では、トレーラートラックドライバーの年収もトラックドライバーと同じ507.2万円で示されています。
免許を増やすこと自体より、どの荷物をどの条件で運ぶかで変わると考えてください。
Q. 大型免許があれば、バスの運転手になれますか?
A. 大型免許(第一種)だけでは、お客さんを乗せる路線バスは運転できません。
道路交通法で、大型第二種免許が必要と決められています。
Q. 未経験でも大型免許を活かせますか?
A. 有効求人倍率はトラックドライバー2.94・トレーラートラックドライバー3.28で、募集自体は多い状態です。
ただし応募条件は会社によって異なるため、経験年数の要件を求人票で確認してください。
(厚生労働省 job tag「トラックドライバー」「トレーラートラックドライバー」より)
Q. 家族に反対されそうです。どう話せばいいですか?
A. 収入の話から入ると、生活が不安定になる心配が先に立ちやすくなります。
私は「家族と過ごす時間」と「体調」の2つから話しました。勤務時間と休日を並べて共有してみてください。
どの会社に応募するかまで決めきれないときは、先に相談できる相手を決めておく方法もあります。
免許を取ったあと、どこで活かすか
免許は取ることより、取ったあとをどうするかのほうが大事です。同じ大型免許でも、運ぶ物と会社によって給料も拘束時間もまったく違います。ここは現場にいた実感です。
求人票の「月給○○万円」だけを見て決めると、そのうちどれだけが残業代で、拘束が何時間なのかが分かりません。私が見てきた範囲でも、この差はかなり大きいです。
すぐ応募しなくても、ほかの会社の求人を見ておくだけで、自分のいまの待遇が高いのか低いのかが分かります。それだけでも見る価値はあります。
まとめ|年収の数字と同じだけ、時間の数字を見る
今回は、大型免許を活かせる転職先について解説しました。
要点は、下記のとおりです。
- 中心はトラックドライバー。けん引免許や危険物で選択肢が広がる
- ダンプカーや産業廃棄物の収集運搬でも使う。バスは大型第二種免許が必要
- 全国平均では、年収は倉庫作業員より約100万円高いが、残業を除いた月の労働時間でも12時間長い
- 有効求人倍率は倉庫作業員0.87に対しドライバーは3倍前後。ただし採用の保証ではなく、人が足りない理由も確認する
- 2024年問題の上限は、特別条項付き36協定の場合で年960時間。ただし月単位の規制の一部は適用されない
- 面接では月給より「一日の拘束時間」と「一番忙しい月の実態」を聞く
まずやることは1つです。
気になる求人を1つ選んで、月給の欄と一日の拘束時間の欄を、同じ大きさで書き出してみてください。
私は収入が上がったうえで、その仕事を辞めました。
同じ判断をしてほしいわけではありません。
ただ、年収の数字と同じ熱心さで時間の数字も見ていれば、もっと早く気づけたとは思っています。
その武器をどこで使うかを、収入と時間の両方で選んでください。
なお、統計の数値は更新されます。この記事の統計の数字は2026年9月17日時点のものなので、応募前に最新の情報を確認してください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
いま決める必要はありません。今日は数字を並べて見た、それだけで十分です。
同じ現場で働いてきた人間として、役に立ちそうなことをこれからも書いていきます。
この記事の出典
- 厚生労働省 job tag「トラックドライバー」(2026年9月17日確認)
- 厚生労働省 job tag「トレーラートラックドライバー」(2026年9月17日確認)
- 厚生労働省 job tag「ダンプカー運転手」(2026年9月17日確認)
- 厚生労働省 job tag「産業廃棄物収集運搬作業員」(2026年9月17日確認)
- 道路交通法 第86条(e-Gov法令検索)(2026年9月17日確認)
- 厚生労働省 job tag「路線バス運転士」(2026年9月17日確認)
- 厚生労働省 job tag「タンクローリー乗務員」/年収と所定内労働時間(残業を含まない)は令和7年賃金構造基本統計調査を加工した全国の数値、有効求人倍率は令和7年度・全国(2026年9月17日確認)
- 厚生労働省 job tag「倉庫作業員」/年収と所定内労働時間(残業を含まない)はいずれも令和7年賃金構造基本統計調査を加工した全国の数値(2026年9月17日確認)
- 厚生労働省「建設業・ドライバー・医師等の時間外労働の上限規制」(2026年8月2日確認)


