トラック運転手に向いてる人・向いてない人|大型に乗っていた私は「向いていた」。それでも辞めた理由まで
1人で長い時間運転するのって、実際どうなんだろう。
向いてなかったら、すぐ辞めることになりそうで不安。
こんなお悩みに答えていきます。
本記事の内容
- トラック運転手に向いてる人の特徴は3つ
- きつくなるのは、忍耐力がない人・短気な人・夜や早朝の時間が合わない人
- 向いていないと感じたら、働き方で変わるところを見る
- 向いていても、続けられないことがある
- これから大型を取るなら
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、2018年ごろに大型免許を取り、地場の大型トラックに乗っていました。
その前は、2tトラックで家具を配送し、倉庫でも働いていました。いまは32歳で移った建設業で働いています。
働く時間の決まりは、厚生労働省の資料で確認しています。
「向いてるかどうか」は、やってみないと分からない気がして、不安になりますよね。
この記事では、実際に乗っていた側から、向いてる人・きつくなる人を、場面ごとに書きます。
結論から言うと、私はトラック運転手に向いていました。 それでも辞めています。向き不向きとは別に、見ておくべきものがあるからです。
それでは、見ていきましょう。
トラック運転手に向いてる人の特徴は3つ
まず、向いてる人です。私が考えるのは、下記の3つです。
- 1人が好きな人
- 道を覚えるのが得意な人
- 運転が好きな人
1つずつ書きます。
1人が好きな人
1人が好きな人は、トラック運転手に向いています。
理由は、仕事の時間の多くを、1人で過ごすからです。
私が「向いている」と感じたのは、下記の3つでした。
- 運転中は、ずっと1人
- 人間関係の気づかいが少ない
- 自分のペースで進められる
職場の人間関係に疲れている人には、合いやすい働き方です。
反対に、人と話しながら働きたい人には、1人の時間が長く感じるかもしれません。
道を覚えるのが得意な人
道を覚えるのが得意な人は、最初からひとつ有利です。
なぜなら、決まった届け先に、決まった時間に着くのが仕事の基本だからです。
とはいえ、私も最初は道を覚えるのに苦労しました。覚えるためにやっていたのは、下記の4つです。
- 横乗りで、先輩に教わる
- 地図やカーナビで、先に下調べする
- 走りながら覚える
- メモを取る
得意でなくても、やり方で追いつけます。 苦手だと感じている人は、まず下調べとメモから始めてみてください。
入社してから最初に苦労したことは、大型未経験でも雇ってもらえるかの記事にまとめています。
運転が好きな人
最後は、運転が好きな人です。
私の場合、理由は特にありません。ただ、運転が好きでした。
トラック運転手は、1日の多くの時間をハンドルを握って過ごす仕事です。
きつくなるのは、忍耐力がない人・短気な人・夜や早朝の時間が合わない人
反対に、きつくなるのはどんな人か。私が考えるのは、下記の3つです。
- 忍耐力がない人
- 短気な人
- 夜や早朝の時間が合わない人
どんな場面できつくなるかを書きます。
忍耐力がない人
忍耐力がない人は、きつくなると思います。
理由は、自分ではどうにもできない時間が、毎日のようにあるからです。
私が「我慢が要る」と感じた場面は、下記の5つです。
- 渋滞
- 荷待ち(荷物を積む・下ろす順番を待つ時間)
- 長い時間の運転
- 手積み・手下ろし(荷物を人の手で積む・下ろす作業)
- 時間指定に追われる
どれも、待つか、同じことを続けるかの場面です。
イライラしても早く終わらない時間に、我慢できるかどうか。 ここが分かれ目です。
手積み・手下ろしで大変なのは、重量だけではありません。荷崩れさせない積み方と、手積みの少ない仕事の探し方は、こちらにまとめています。
短気な人
意外かもしれませんが、短気な人は苦労します。
私がそう感じたのは、割り込みや、ほかの車の運転に出会ったときです。
道路には、予想外の動きをする車もあります。長い時間走るほど、そういう車に出会う回数も増えます。
そのたびに腹を立てる人は、ここで苦労します。
時間と心に余裕を持って安全に運転しましょう。
夜や早朝の時間が合わない人
夜や早朝の時間が合わない人も、きつくなると思います。
運ぶものや運び方によっては、夜中に走る仕事があるからです。
厚生労働省のjob tagでも、輸送の形によっては、深夜の運行もあるとされています。
夜勤の眠気がつらいときの対策と、日勤に移るかの考え方は、こちらにまとめています。
向いていないと感じたら、働き方で変わるところを見る
向いていないと感じたときは、運転そのものが合わないのか、いまの働き方が合わないのかを分けてみてください。
同じトラックの仕事でも、下記の3つで中身が変わります。
- 1人で回るか、2人で回るか
- 昼に走るか、夜に走るか
- 荷物を手で積むか、パレットとフォークリフトで積むか
1人の時間が長いのがつらいなら、2人1組で回る配送もあります。
家具・家電の配送の大変さは、こちらにまとめています。
運転が好きなら、働き方を変えて続ける道もあります。 ただ、時間と体調は、向き不向きとは別に見ておく必要があります。次の章で書きます。
向いていても、続けられないことがある
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。下記のとおりです。
- 私は向いていた。それでも辞めた
- いまは、働く時間の上限が決まっている
- 求人では「時間」を先に確かめる
順番に書きます。
私は向いていた。それでも辞めた
私はトラック運転手に向いていました。それでも、32歳で建設業へ移っています。
当時の勤務は、1日15〜18時間ほどで、夜勤もありました。体調が崩れていくのを感じ、家族と過ごす時間もほとんど取れませんでした。
向いているかどうかと、続けられるかどうかは、別の話でした。
家族にどう伝えたかも含めて、大型免許を活かせる転職先の記事に詳しく書いています。
いまは、働く時間の上限が決まっている
トラック運転手の働く時間には、国の決まりがあります。
厚生労働省の「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(改善基準告示)です。2024年4月から、中身が変わりました。
- 1日の拘束時間(仕事を始めてから終わるまでの時間)は原則13時間まで。延ばしても最大15時間
- 1か月の拘束時間は、原則284時間まで
- 仕事と仕事のあいだの休みは、続けて11時間を基本に、9時間は下回らない
- 続けて運転するのは4時間まで
※450km以上の長距離で宿泊をともなう場合などには、例外があります。
私が乗っていたのは、この見直しより前のことです。
求人では「時間」を先に確かめる
向いているかどうかは、働いてみないと分からない部分があります。
でも、時間は求人票と面接で先に確かめられます。
- 1日の拘束時間は、ふだんと忙しい時期でそれぞれ何時間か
- 夜勤があるか
- 荷待ちが多い仕事か
- 手積み・手下ろしか、パレット(荷物をのせる台)とフォークリフトか
ドライバーの年収は、厚生労働省のjob tagによると、トラックドライバー全体で507.2万円、月の労働時間は175時間です(令和7年賃金構造基本統計調査)。
※job tagの数字は、「トラックドライバー」に対応する職業分類の統計です。会社や運ぶ荷物で変わるので、目安として見てください。
決まった配送先をまわるルート配送の求人で確かめることは、ルート配送はきついかの記事にまとめています。
これから大型を取るなら
まだ大型免許を持っていない人へ。順番は、下記のとおりです。
- 受けられるかを確かめる
- 取り方を決める
受けられるかを確かめる
大型免許には、年齢や、ほかの免許を持っていた期間などの条件があります。深視力(奥行きを見分ける力)の検査もあります。
条件は、こちらで確認できます。
取り方を決める
大型免許は、合宿なら短い期間でまとめて取れます。
よくある質問
人と話すのが苦手でも、トラック運転手はできますか?
運転中はずっと1人なので、人と話す時間は長くありません。
ただし、荷物を積む場所や届け先では、相手とやりとりする場面があります。
道を覚えるのが苦手です。やっていけますか?
私も最初は苦労しました。
横乗りで教わる、地図やカーナビで下調べする、走りながら覚える、メモを取る。この4つで覚えていきました。
道のほかに、車の大きさに慣れるのが不安な人は、2tトラックで車幅や左折に慣れるまでの話をこちらにまとめています。
向いていないと分かったら、すぐ辞めてもいいですか?
向き不向きより先に、時間と体調を見てください。
向いていても、時間と体調で続けられないことがあります。辞めるかどうかを決める前に、いまの働く時間と体調を書き出してみてください。
運転のほかに、運送会社で働く道はありますか?
運行管理者(ドライバーの点呼や勤務の組み方を管理する国家資格の仕事)があります。運転の経験だけでは資格の条件を満たせないなど、目指し方に決まりがあります。こちらにまとめています。
まとめ|向いているかと、続けられるかは別。時間は先に確かめる
今回は、地場の大型トラックに乗っていた私の立場から、トラック運転手に向いてる人・向いてない人を書きました。
- 向いてる人は、1人が好き・道を覚えるのが得意・運転が好き(道は、苦手でもやり方で追いつける)
- きつくなるのは、忍耐力がない人・短気な人・夜や早朝の時間が合わない人
- 向いていないと感じたら、運転そのものか、働き方かを分ける
- 私は向いていた。それでも辞めた。時間と体調は、向き不向きとは別に見ておく
- 求人では、拘束時間・夜勤・荷待ち・手積みかを先に確かめる
向いているかどうかは、この記事で見当をつけられます。
続けられるかどうかは、会社の働き方にも左右されます。 応募する前に、時間を確かめてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
トラック運転手の仕事は、私には向いていました。
同じ現場で働いてきた人間として、役に立ちそうなことをこれからも書いていきます。
この記事の出典
- 厚生労働省「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」トラック運転者(2026年9月19日確認)
- 厚生労働省 job tag「トラックドライバー」(2026年9月19日確認。「労働条件の特徴」の深夜運行の記述は2026年10月21日確認)

