電気工事士は女性でもなれる?現場で女性の電気工事士を見てきた私が答えます
体力がいりそうだし、現場に女性はいるのかな。
こんなお悩みに答えていきます。
本記事の内容
- 電気工事士は女性でもなれる。現場で女性がしている仕事
- 電気工事士になるには:第二種の試験は誰でも受けられる
- 女性の電気工事士はどのくらいいる?
- 「体力は大丈夫?」重い物・高い場所と、女性を守る決まり
- 求人を見るとき・面接で確かめること
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、物流業で10年働き、32歳で建設業へ移りました。いまは電気工事が中心の会社で、現場の管理と営業をしています。
私が行く現場では、協力会社(一緒に工事をする、ほかの会社)の職人さんに、女性の電気工事士がたくさんいます。
先に結論を書きます。
電気工事士は、女性でもなれます。
第二種電気工事士の試験は、誰でも受けられます。
私が行く現場でも、女性の電気工事士が、配線や照明の工事をしています。
それでは、見ていきましょう。
電気工事士は女性でもなれる。現場で女性がしている仕事
私が行く現場には、女性の電気工事士がたくさんいます。協力会社など、ほかの会社の職人さんたちです。
作業しているのは、配線工事や照明の交換工事などです。作業の中身も大変さも、誰がやっても同じです。
資格を持って作業する電気工事士のほかに、現場を管理する施工管理の仕事をしている女性もいます。
現場を管理する私も、女性だからといって、任せる作業を変えることはしていません。
電気工事は、確認しないまま進めると、やり直しになります。時間も材料もむだになります。なので、私が職人さんの仕事ぶりで見ているのは、確認しながら進めているかです。これは誰に対しても同じです。
電気工事の仕事そのもののきつさは、物流から入った私の体験として、こちらにまとめています。
電気工事士になるには:第二種の試験は誰でも受けられる
電線をつなぐなどの電気工事の作業をするには、電気工事士の資格がいります。住宅やお店の電気工事なら、まずは第二種電気工事士です。
第二種電気工事士の試験には、受験資格がありません。 年齢や学歴に関係なく、誰でも受けられます。試験の中身も、誰でも同じです。
資格がないまま電気工事の会社に入り、働きながら取る方法もあります。資格のない新人が最初にする仕事や、試験の日程は、こちらにまとめています。
採用でも、決まりがあります。男女雇用機会均等法で、会社は「女性だから」という理由で、応募を断ってはいけないと決まっています。
女性の電気工事士はどのくらいいる?
2020年の国勢調査では、下記のとおりでした。
| 区分 | 働いている人 | うち女性 | 女性の割合 |
|---|---|---|---|
| 電気工事の仕事 | 約50万5,900人 | 約1万800人 | 約2% |
| 建設・採掘の仕事全体 | 約244万7,500人 | 約6万2,900人 | 約3% |
※国勢調査の「電気工事従事者」という区分です。建物の電気工事のほか、電線を張る仕事や、電気通信の設備工事も入っています。資格を持っているかどうかは問わない数字です。
※抽出による集計で、数字は10人単位の概数です。
電気工事の仕事をしている人のうち、女性は100人に2人ほどです。
ただ、私が行く現場には、女性の電気工事士がたくさんいます。国勢調査の数字とは、だいぶ印象が違います。女性の電気工事士がどのくらいいるかは、職場や現場によって大きく違うということです。
気になる人は、面接で「女性の電気工事士はいますか」と聞いてみてください。
「体力は大丈夫?」重い物・高い場所と、女性を守る決まり
電気工事の現場では、電線の束や脚立、器具などの重い物を運ぶ場面があります。私が行く現場では、重い物は2人で運んだり、台車を使ったりします。誰でもそうしています。
天井の照明や配線の工事では、脚立に乗って作業します。もっと高い場所では、高所作業車を使う現場もあります。高所作業車に乗るための資格は、高所作業車の資格の記事にまとめています。
働く女性を守るために、法律の決まりもあります。電気工事の仕事に関係しそうなものは、下記のとおりです。
- 18歳以上の女性:休みをはさみながら持つ作業で30kg以上、続けて持つ作業で20kg以上の重い物を扱う仕事にはつかせてはいけない
- 妊娠中の人:重い物を扱う仕事のほか、高さ5m以上で落ちるおそれのある場所の仕事や、足場を組んだり外したりする仕事にもつかせてはいけない
- 産後1年以内の人:重い物を扱う仕事にはつかせてはいけない。足場を組んだり外したりする仕事は、本人が申し出たらつかせてはいけない
- 妊娠中の人が求めたら、会社は軽い仕事に替えなければいけない
- 妊娠中・産後1年以内の人が求めたら、会社は夜勤(深夜の仕事)をさせてはいけない
※女性労働基準規則と労働基準法で決まっています。重さの決まりは、妊娠中でも産後でもない女性にも当てはまります。足場の決まりは、地面や床の上での手伝いの作業は除かれます。くわしくは、会社や労働基準監督署に確かめてください。
重さの決まりは、倉庫の仕事について書いたフォークリフトは女性でもできる?の記事で、表にしてくわしくまとめています。
求人を見るとき・面接で確かめること
電気工事は、人が足りていない仕事です。job tagでは、電気工事士の有効求人倍率は3.84(令和7年度)でした。
※有効求人倍率は、仕事を探す人1人に対して、求人が何件あるかを表す数字で、採用されやすさを保証するものではありません。ハローワークの求人統計で、民間の求人サイトの募集は含まれていません。また、電気工事士に対応する職業分類の統計で、電気工事士だけの数字とは限りません。
応募する前に、下記を確かめておくと安心です。
- 資格を取るように言われるか、受験料を会社が出してくれるか
- 現場や会社に、女性用のトイレや更衣室はあるか
- パートや短い時間の働き方はできるか
- 女性の電気工事士や施工管理の人はいるか
私が行く現場には、女性用や男女別のトイレがあることが多いです。ただ、トイレや更衣室がどこまでそろっているかは、会社や現場によって違います。気になることは、面接で聞いてみてください。
働く時間も、会社によって違います。私が行く現場でも、パートや短い時間で働いている女性の電気工事士・作業員を見たことがあります。
電気・設備の仕事の求人は、専門の転職サイトで探す方法もあります。ELECAREER(エレキャリア)には「未経験歓迎」の求人をまとめたページがあり、地域でも絞り込めます。雇用の形や働く時間は、求人ごとに確かめてください。
よくある質問
Q. 現場を管理する施工管理の仕事をしている女性もいますか?
A. います。私が行く現場には、作業する電気工事士だけでなく、施工管理の仕事をしている女性もいます。
Q. パートでも、電気工事の仕事はありますか?
A. 私が行く現場でも、パートや短い時間で働いている女性の電気工事士・作業員を見たことがあります。ただ、働き方は会社によって違うので、求人ごとに確かめてください。
まとめ:電気工事士は女性でもなれる。まずは資格と求人から
要点は、下記のとおりです。
- 電気工事士は女性でもなれる。私が行く現場には、配線や照明の工事をする女性の電気工事士がたくさんいる
- 第二種電気工事士の試験は誰でも受けられる。資格がないまま入って、働きながら取る方法もある
- 国勢調査では、電気工事の仕事をしている女性は100人に2人ほど。職場や現場で大きく違う
- 重い物は2人や台車で運ぶ。重さや妊娠中の仕事には、女性を守る法律の決まりがある
- 応募の前に、トイレ・更衣室・働く時間を確かめる
興味があれば、まずはどんな求人があるかを見てみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
電気工事の現場は、人が足りていません。興味があれば、まずは求人を見てみてください。
トラックの運転手として働く女性のことは、トラック運転手は女性でもできる?の記事にまとめています。
施工管理として働く女性のことは、施工管理は女性でもできる?の記事にまとめています。
同じ現場で働いてきた人間として、役に立ちそうなことをこれからも書いていきます。
この記事の出典
- e-Stat「令和2年国勢調査 抽出詳細集計」第15-1表(男女,職業(小分類)別就業者数・全国/2026年10月2日確認)
- job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「電気工事士」(有効求人倍率=令和7年度ハローワーク求人統計/2026年9月28日確認)
- e-Gov法令検索「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律」(5条/2026年10月3日確認)
- e-Gov法令検索「女性労働基準規則」(2条・3条/2026年10月2日確認)
- e-Gov法令検索「労働基準法」(65条・66条/2026年10月3日確認)

