悩む人
悩む人
第二種電気工事士は持っている。
でも、今の仕事ではあまり使っていない。
この資格、転職ではどれくらい役に立つんだろう…。

こんなお悩みに答えていきます。

本記事の内容

  • 第二種電気工事士でできる工事(おさらい)
  • 取っても、毎日の仕事は管理のままだった
  • 変わったのは「選べる求人」「声のかかり方」「資格手当」
  • 第二種を活かせる転職先3つを、国の統計で比べる
  • 求人を見るときに確かめること

本記事の信頼性

この記事を書いている私は、物流業で10年働いたあと、32歳で建設業へ移りました。いまは電気工事が中心の会社で現場管理をしていて、2020年に第二種電気工事士を取りました。

先に結論を書きます。

第二種電気工事士は、いまの会社で毎日の仕事を変える資格というより、次の会社を選ぶときに効く資格だと感じています。

私の場合、取ったあとも毎日の仕事は管理のままでした。変わったのは、会社の外から見たときの自分の立ち位置のほうです。

現場太郎
現場太郎
「取れば仕事が変わる」と思って取ると、拍子抜けするかもしれません。そのぶん、転職を考えるときには効いてきます。

それでは、見ていきましょう。

第二種電気工事士でできる工事(おさらい)

一戸建ての家と小さなお店が並ぶ、昼の住宅街の通り

まず、この資格でできることを短く確かめておきます。

電気技術者試験センターの案内によると、第二種電気工事士は、一般の住宅やお店など、低い電圧で電気を受けている建物の電気工事ができる資格です。小規模な太陽光発電の設備の工事も含まれます。

それより大きいビルや工場の工事は、第一種の範囲になります。

また、第二種の免状(資格を持っていることを示す証明書)には、基本的に有効期限がなく、更新もいりません。 何年も前に取った人でも、そのまま応募書類の資格欄に書けます。

資格がないとできない作業の中身や、試験の日程・合格率は、こちらの記事にまとめています。

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取っても、毎日の仕事は管理のままだった

現場事務所の机に置かれたノートパソコン、書類、白いヘルメット

ここからは、私の場合の話です。

資格を取ってから、資格がないとできない作業は任されるようになりました。 ここは、最初の章で紹介した記事にも書いたとおりです。

ただ、毎日の仕事の中身は、ほとんど変わりませんでした。 私の仕事は現場の管理で、取る前も取ったあとも、もっぱら管理ばかりです。

正直に書くと、管理の仕事をしていて「資格を持っていてよかった」と感じた場面は、特にありません。

現場太郎
現場太郎
資格を取れば毎日が変わる、とは限りませんでした。

いまの会社で使っていなくても、損ではない

「取ったのに使っていない」と感じている方もいると思います。

ただ、次の章に書くとおり、資格の効き目は、会社の外に目を向けたときに見えてきました。 使っていないからといって、持っている意味がないわけではありません。

変わったのは「選べる求人」「声のかかり方」「資格手当」

椅子2脚が向かい合う、明るい打ち合わせスペース

毎日の仕事は変わりませんでしたが、変わったことは3つあります。

  • 求人を見て、応募できるものが増えたと感じた
  • 知り合いや取引先から、声をかけてもらった
  • いまの会社で、資格手当が付いている

応募できる求人が増えた

求人を見ていると、「第二種電気工事士」を応募の条件にしているものがあります。

資格を持っていると、こうした求人にも応募できます。選べる求人が増えたと感じたのは、この点です。

知り合いや取引先から声がかかった

資格を持っていることで、知り合いや取引先から声をかけてもらったこともあります。

資格手当が付いている

いまの会社では、第二種電気工事士の資格手当が付いています。

金額は会社によって違うので、ここでは書きません。求人を見るときは、手当が付くかどうかをあわせて確かめておくと、今の条件と比べやすくなります。

第二種を活かせる転職先3つ

山あいの町で、道が二手に分かれる分かれ道

第二種電気工事士を持っている人の転職先として、よく挙がるのは次の3つです。

  • 電気工事の会社で、工事をする側
  • 電気工事の会社で、管理する側(施工管理)
  • ビルの設備管理(ビルメンテナンス)

数字で比べると、差が大きい

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」で、電気工事士とビルの設備管理の数字を並べました。

※スマホでは横にスクロールできます。

項目 電気工事士 ビル施設管理
年収 628.1万円 452.3万円
平均年齢 41.6歳 47.3歳
有効求人倍率 3.84 1.03
求人賃金(月) 28.4万円 25万円

※年収と平均年齢は令和7年賃金構造基本統計調査、有効求人倍率と求人賃金は令和7年度のハローワーク求人統計の数字です。

※この数字は、それぞれの職業に対応する職業分類の統計です。資格を持っている人だけの数字とは限りません。

※有効求人倍率は、仕事を探す人1人に対して、求人が何件あるかを表す数字で、採用されやすさを保証するものではありません。またハローワークの求人統計であり、民間の求人サイトの募集は含まれていません。

※年収は、経験を積んだ人も含めた平均です。

年収は、ビルの設備管理のほうが約176万円低い数字でした。 有効求人倍率も、電気工事士の3.84に対して1.03です。

電気工事の会社で、工事をする側

第二種の資格がいちばん直接使えるのが、この道です。資格がないとできない作業を、自分で担当できます。

いまの仕事で工事をしていない方にとっては、働き方が大きく変わる選択になります。

すでに工事をしてきた人が応募するとき、職務経歴書に経験をどう書くかは、電気工事の職務経歴書の記事にまとめています。

電気工事の会社で、管理する側(施工管理)

工事の段取りや安全、職人さんとのやりとりを受け持つ仕事です。私がしているのも、この仕事です。

前の章に書いたとおり、管理の仕事では第二種を使う場面は多くありません。 ただ、電気工事の会社に入るときの応募の条件や、資格手当の対象になることはあります。

管理する側で上を目指すなら、次に取る資格は「電気工事施工管理技士」です。第二種を持っていると、受け方の順番が変わります。

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ビルの設備管理(ビルメンテナンス)

オフィスビルや商業施設などで、電気・空調・給排水の設備を点検したり、直したりする仕事です。

ただし、job tagには、24時間動いているビルでは交替制で働くという説明があります。年収も、上の表のとおり電気工事士より低い数字です。

選ぶなら、夜の勤務があるかどうかと年収を確かめてからにしてください。

現場太郎
現場太郎
どれがいいかは、人によって違います。大事なのは、「工事をしたいのか」「管理をしたいのか」を先に決めることだと思います。

求人を見るときに確かめること

青空の下のオフィスビルの外観

第二種を持っている人が求人を見るときは、下記を確かめておくと比べやすくなります。

  • 第二種電気工事士が「必須」か「あれば歓迎」か
  • 資格手当が付くか
  • 仕事が「工事をする側」か「管理する側」か
  • 次の資格(電気工事施工管理技士など)を取るときに、会社が支えてくれるか
  • 夜勤や交替制の勤務があるか

とくに「必須」の求人は、資格を持っていない人は応募できません。持っている人だけが応募できる求人です。

電気工事の施工管理のように、資格や経験を持つ人向けの求人を扱っている相談先もあります。

\資格を持っている方向けです/

※相談は無料です。オンラインでの面談にも対応しています。

相談の前に、まず自分で求人を見比べたい人は、電気・設備の仕事だけを集めた求人サイトで探す方法もあります。

\選べる幅、どれだけ広がる?/

※登録は無料です。登録のあと、本人確認の連絡が来ることがあります。

物流から建設業へ移ったときの話は、こちらに書いています。

物流から建設業に転職してわかったこと|32歳・未経験で移った現実
物流から建設業に転職してわかったこと|32歳・未経験で移った現実 こんなお悩みを解決していきます。 本記事の内容 この記事でお伝えする内容は、下記のとおりです。 なぜ物流を離れ、どうやって...

よくある質問

第二種電気工事士だけで、転職できますか?

資格を応募の条件にしている求人には、応募できるようになります。

ただし、実務の経験を求める求人もあります。資格だけで決まるとは限らないので、「必須」か「歓迎」か、経験が問われるかをあわせて確かめてください。

何年も前に取った資格でも使えますか?

第二種の免状には、基本的に有効期限がありません。更新もいりません。

何年も前に取った資格でも、求人の応募や職務経歴書にそのまま書けます。

資格手当は、どれくらいもらえますか?

会社によって違います。

公的な統計で相場を示したものは見つけられなかったので、ここでは書きません。求人票や面接で、手当が付くかどうかと金額を確かめてください。

電気工事の経験がなくても、第二種を持っていれば入れますか?

経験がなくても入れる会社はあります。

資格がない人・経験がない人が電気工事の会社に入ったときの最初の仕事は、最初の章で紹介した記事にまとめています。

40代で、経験なしから入ることを考えているなら、若い人と差がつくところと、採用で見ていることを40代・未経験から電気工事士は遅い?の記事にまとめています。

入ってからのきつさ(物流との違い・職人さんとの関係・夏と冬の現場)は、電気工事の仕事はきつい?の記事に書いています。


まとめ|いまの会社で使っていなくても、外に出たときに効く

朝日が差す住宅街を高台から見下ろした景色

今回は、第二種電気工事士が転職でどう役に立つかをまとめました。

要点は、下記のとおりです。

  • 第二種は、一般の住宅やお店などの電気工事ができる資格。免状は基本的に更新がいらない
  • 私の場合、取っても毎日の仕事は管理のままだった
  • 変わったのは、応募できる求人・知り合いや取引先からの声・資格手当
  • 転職先は「工事をする側」「管理する側」「ビルの設備管理」。ビルの設備管理は電気工事士より年収が約176万円低い(job tag)
  • 求人では「必須か歓迎か」「資格手当」「工事か管理か」を確かめる

資格を取っても毎日が変わらないと、「取った意味があったのか」と思うかもしれません。

それでも、会社の外に目を向ければ、選べる道は増えています。 転職を考えるときは、持っている資格を条件にしている求人から見てみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

同じ現場で働いてきた人間として、役に立ちそうなことをこれからも書いていきます。


この記事の出典