退職は何か月前に伝える?法律の2週間と就業規則、私が3回とも1か月前に伝えた理由
1か月前で間に合うのかな…。
こんなお悩みに答えていきます。
本記事の内容
- 働く期間が決まっていない契約なら、法律では申し入れから原則2週間で辞められる
- 会社の就業規則にある、退職の申し出の決まりも確かめておく
- 私は3回とも、1か月前に上司へ伝えた
- 1か月前に伝えたのは、就業規則と引き継ぎのため
- 伝える前に、就業規則・有給休暇・引き継ぎ・繁忙期の4つを確かめる
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、物流業で10年働き、32歳で建設業へ移りました。
これまでに、家具の配送・倉庫・運送会社の3つの会社を辞めています。3回とも、辞める1か月前に上司へ伝えました。
先に結論を書きます。
退職を伝える時期は、自分の会社の就業規則を確かめたうえで、引き継ぎにかかる時間も考えて決めるのがおすすめです。 法律では原則2週間で辞められますが、私は会社の決まりと引き継ぎのことを考えて、1か月前に伝えていました。
それでは、見ていきましょう。
退職は何か月前に伝える?法律と会社の決まりは別
「何か月前に伝えるか」には、法律の決まりと、会社の決まりの2つがあります。
| 比べる項目 | 法律(民法) | 会社の決まり(就業規則) |
|---|---|---|
| 何を決めているか | 働く期間が決まっていない契約で、辞めると申し入れてから何日で雇用が終わるか | 退職の申し出の手続き(いつ・どうやって申し出るか など) |
| 日数 | 原則2週間 | 会社ごとに違う |
| どこで確かめるか | 民法627条 | 自分の会社の就業規則 |
法律では、申し入れから原則2週間で辞められる
正社員のように、働く期間が決まっていない契約の場合、民法では辞めると申し入れてから2週間たてば、雇用は終わると決められています。
厚生労働省が出している就業規則の見本(モデル就業規則)の解説でも、会社の承認がなくても、申し出た日から原則として14日を経過すると退職になる、と説明されています。
会社の就業規則も確かめておく
一方で、就業規則に、退職の申し出についての決まりを置いている会社もあります。
厚生労働省の見本では、「退職願を出して◯日を経過したとき」に退職とする形で、日数は空欄になっています。空欄の数字は、それぞれの会社が法令に沿って入れるものです。
自分の会社の決まりは、就業規則を見るか、総務の担当者に聞けば分かります。
私は3回とも「1か月前」に伝えた
私が辞めた3つの会社は、家具の配送、倉庫、運送会社です。3回とも、辞める1か月前に、上司へ「退職します」と伝えました。
伝え方も3回とも同じで、まず上司に口頭で伝えて、退職届はあとで出しました。
家具の配送と倉庫を辞めたときは、上司に伝えた時点で、次の会社はまだ決まっていませんでした。
次の仕事を決めずに辞めるかどうかの目安は、こちらにまとめています。
1か月前にした理由は2つ
- 会社の決まり(就業規則)で、そうなっていた
- 引き継ぎに時間がかかると思った
1か月前で足りる?伝える前に確かめる4つ
1か月で足りるかどうかは、会社の決まりと、自分の仕事の量によって違います。伝える前に、次の4つを確かめてみてください。
| 確かめること | 見るところ |
|---|---|
| 就業規則 | 退職の申し出について、どんな決まりがあるか |
| 有給休暇 | 残りが何日あるか。使う日も日程に入れる |
| 引き継ぎ | 自分の仕事を人に渡すのに、どのくらいかかりそうか |
| 繁忙期 | 辞める時期が、会社のいちばん忙しい時期に重ならないか |
有給休暇を使い切る場合、1か月前に伝えても、実際に出勤して引き継げる日はそれより少なくなります。 就業規則を確かめたうえで、有給休暇と引き継ぎに使える日を合わせて、日程を考えてみてください。
※この4つは、法律で決まっている条件ではありません。辞めるまでの日程を、無理なく組むための目安です。
繁忙期は避けた
私は、伝える時期を決めるときに、繁忙期を避けました。
物流の繁忙期は、年末や年度末など、会社や扱う荷物によって違います。いちばん忙しい時期に引き継ぎが重なると、教える時間が取りにくくなります。
現場の仕事は、引き継ぎに時間がかかる
1か月前にした理由の1つが、引き継ぎです。
私が、引き継ぎで時間がかかったものとして挙げるのは、次の4つです。
- 担当ルートや配達先
- 在庫の置き場所
- 新人への教え方
- お客さんへのあいさつ
以下は、それぞれを引き継ぐときに確かめておきたいことの、一般的な例です。
- 担当ルートや配達先:道順に加えて、荷物を置く場所や届ける時間の決まり
- 在庫の置き場所:どこに何を置いているか、置き場所の決まり
- 新人への教え方:自分が辞めたあと、だれが教えるか
- お客さんへのあいさつ:担当が変わることを、いつ・だれから伝えるか
よくある質問
Q. 有給休暇は、辞める前に使い切れますか?
A. 有給休暇は、働く人が取る日を申し出て取るのが原則です。会社が別の日に変えられるのは、事業の正常な運営を妨げる場合に限られます(労働基準法39条)。退職間際の有給休暇の申し出について、和歌山労働局は、会社は拒むことはできず、引き継ぎが必要なら退職日を遅らせてもらうなど話し合ったほうがよい、と案内しています。私は、辞める前に使い切りました。残りの日数が多いときは、伝える時期を決める段階で、使う日も日程に入れておくと安心です。
Q. 退職届は、いつ出せばいいですか?
A. 私は、上司に口頭で伝えたあとで出しました。出し方や書式が決まっている会社もあるので、上司や総務の担当者に確かめてください。
Q. 契約社員やパートでも、2週間で辞められますか?
A. 働く期間が決まっている契約の場合は、2週間の決まりとは別の扱いになります。まずは自分の雇用契約書で、契約の期間を確かめてください。
Q. 面接で、前の会社を辞める理由を聞かれたら?
A. 面接での話し方は、物流から転職するときの転職理由の伝え方にまとめています。
Q. 辞めたあと、お金はどのくらい必要ですか?
A. 給料が止まる期間と、辞めたあとに届く請求は、こちらにまとめています。
まとめ:就業規則を確かめて、引き継ぎの時間も考える
要点は、下記のとおりです。
- 働く期間が決まっていない契約なら、法律では申し入れから原則2週間で辞められる
- 会社の就業規則にある、退職の申し出の決まりも確かめる
- 私は3回とも、1か月前に上司へ口頭で伝え、あとで退職届を出した
- 伝える前に、就業規則・有給休暇・引き継ぎ・繁忙期の4つを確かめる
これから退職を伝える人に、伝えたいことがあります。
私は、伝えてから辞めるまでの間にも、次の仕事を探していました。
自分で求人を探す方法と、担当者に紹介してもらう方法の使い分けは、こちらにまとめています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
同じ現場で働いてきた人間として、役に立ちそうなことをこれからも書いていきます。
この記事の出典
- 民法(e-Gov法令検索)(第627条第1項 期間の定めのない雇用の解約の申入れ・第628条 やむを得ない事由による雇用の解除/2026年10月10日確認)
- 厚生労働省「モデル就業規則」(令和7年12月版)(第52条 退職と、その解説/2026年10月10日確認)
- 労働基準法(e-Gov法令検索)(第39条第5項 有給休暇の時季/2026年10月10日確認)
- 和歌山労働局「主な相談内容(事業主の方へ)」(年次有給休暇:退職間際の年休の申請/2026年10月10日確認)

